ipadでロービジョンその1
山梨で創業119周年、子供メガネ・シニアメガネ・補聴器はお任せ下さい。」セイビドーホームページメガネ・補聴器のセイビドーの社長、輿石丈夫のブログです。
こんにちは、だいぶ暑くなってきて半袖が活躍する季節になってきました。
そうはいっても朝・晩と寒い時がありますから体調管理には気をつけたいでですね。
先週、五反田でAJOCの例会があり、例会毎に勉強会が有るのですが、今回は昨年私が山梨のロービジョン勉強会でお世話になった三宅琢氏を推薦させていただき、ようやくお招きする事ができました。
少し長くなるので、ブログを2つに分けました。
三宅氏は東京医科大学卒業の眼科医で、40歳くらいの方です。
愛知県では有名な眼科医院の跡継ぎだそうですが、それを辞めて、この道に来たということです。
親からはなんでそんな道に行くんだと反対をされたそうです。
先日、他の先生から聞いて分かった事ですが、通常の眼科業務はそれを主に行っているドクターがいるので、自分は日本においてこの分野で第1人者になるという志でした。
昨年、お聞きした講演も素晴らしかったが、さらに進化し、経営者向けにも話をアレンジしていただいた。
ipadを使ったロービジョンでは、拡大読書器に近い使い方をしますが、持ち運びが簡単で遠方・近方と大きい画面で写真がとれてすぐに指で拡大できるところが、タブレット型の優れているところだそうです。
しかし、どんなに視力が弱い方でも、タブレットの画面に眼鏡を矯正することが大事だと強調されていました。
そしてなぜipadかというとセキュリティーが強い、またデザインボタンが少ない事を挙げていました。
またタブレットの電子書籍であれば自分の見たいフォントの大きさでページを再構築してくれるアプリも教えてくれました。
拡大読書器だと拡大すると文字を上から下へと動かし行を変えて行かなくてはなりません。自分の見たい文字でページがめくれて行くのであればとても読みやすいのです。
今後、新聞をはじめデジタル媒体はどんどんこうなっていくのでしょう。
これからは本に自分を合わせるのではなく、本が自分に合わせてくれるようになるのです。
驚いた事は三宅先生は弱視分野だけでなく全盲の方までケアーしている事です。
あるアプリでは光の強さで音が変化するというものでした。全盲の方は真っ暗ですから、光が分かりません。
電気が点いているのか消えているのか?確認できます。
また拡大読書器との最大の違いは読み聞かせ機能があることです。
アプリを上からなぞるだけで、音声で教えてくれます。マップ機能なども読み上げてくれ
街を歩く事も人に訊かなくてすみます。
また今後の方向性として、視覚障害者対策もあり、まず全高等学校授業にipadが導入されるとのこと、
そしてその後中学・小学校へと下りていくとの事でした。
そうすれば、今地域のボランティアが作っている視覚障害者用の大活字本などがなくても授業が受けられるようになります。
AJOCはビジョンケアーを理念としていますが、まさしくこれがビジョンケアーの究極だと感じました、なんせ、視力の出ない方だけでなく、全盲の方々にまで、出来る限り通常の生活にしてあげたいということだからです。
その2へ続く。