家族が喜ぶ姿をみて感動!
「山梨で創業118周年、子供メガネ・シニアメガネ・補聴器はお任せ下さい。」セイビドーホームページメガネ・補聴器のセイビドーの社長、輿石丈夫のブログです。
こんにちは、選挙も終わり、ニュースを見ても少し落ち着いた日々になっている気がします。温暖化現象のゲリラ豪雨には十分気をつけましょうね
さて、今日は拡大読書器というメガネを掛けてもあまり見えない方用の福祉器具の話を書きます
拡大読書器は据置型と携帯型があります。
据置型拡大読書器は22インチほどの液晶テレビに文字を3倍~60倍ほどに拡大して見る事ができます。
文章を読んだり、中心視野が少なく周辺で見るような方には向いています。
ただし固定式で重い為あまり動かせません。
携帯型拡大読書器は、いろんなところへ持ち運べるので活動的な方に向いています。
欠点はどうしても画面が小さくなるので拡大できる範囲が狭く、文章を長く読むには向いていません。
最近ロービジョンに力を入れていて機会も増え、大きい方の据置拡大読書器を設置しに行くことも増えてきました
先日、お届けしたお宅でのこと。
私より少し上くらいの歳の息子さん夫婦、その母親が最近見づらく、拡大読書器を体験し購入を決意しました。
母親は体験の時からそうでしたが、お悔やみ欄が見たいようで、設置後、お悔やみ欄を一所懸命見て、見える・読めると喜んでいました
それを見た息子さんが、もっと早く探せるように、自分達の住所の所を丸で囲んでおいてあげるよと言ったら、母親は自分でもう探せるから大丈夫と言っていました。
もらった手紙を見たりして読める事実をかみしめていました
設置したところから寝ている布団が見え、その生活環境を考えるとテレビも見れないし、文字も読めない。本人もつまらないだろうし、その家族も世話をしたり、本人を気遣ったりと大変なのだろう。
新聞を一日中見ることができるよ!と息子さんもホッとした様子を見せていました。
この拡大読書器のお陰で何か興味のあるものが生まれ、生きがいに繋がることがあるかもしれない
本人はもとより息子さん夫婦の喜んでいる姿を見て、母親を心配していた気持ちに胸を打たれました
この拡大読書器は存在すら知らないことが多い、もっとも山梨県で常設で展示しているのは私達だけなのだから無理もない。我々にはもっと知らせていかなくてはいけない責任がある
もっと多くの視覚障害で困っている方にこの感動を届けてあげたい。見る事を諦めてしまう前に。。。